2008年夏 合格への軌跡  合格者インタビューA 

 

「自信のなさをバネにとことん努力。友人と支え合って全員合格」

 

国家T種法律職、東京都T類B合格
法政大学法学部在学中 T・Tさん

 

 

−合格した今の気持ちは?


やっと試験勉強から解放されたという気持ちです。1年間はやはり長かったです。

 

−Tさんは国Tに最終合格し、第1志望の東京都も上位で合格しましたが、勉強は最初から順調だったのですか?


まったくその逆です。勉強をはじめたころは、初めてやる経済や数的や論文のとっかかりがつかめず、国Tはおろか都庁にも合格できる自信はまったくありませんでした。今考えるとその時期が一番辛かったです。国Tに最終合格したことは今でも信じられないぐらいです。

 

−苦手科目をどのように克服したのですか?


数的や論文は秋からの道場に欠かさず出て、とにかくできることは何でもやっておこうと思いました。数的は市販の参考書を買ってやってみたのですが、結局頭に入らなかったので、塾で出された問題だけに集中して繰り返しやりました。それでとりあえず最低限の問題だけは解けるようにしました。それだけでも全然違います。
論文は最初のうちは最低評価を出してへこんでいたのですが、書き方ができていなかったのが原因だったので、うまい人の答案を書き写すという地道な作業を繰り返しやりました。それでも成果が出るのに2、3月までかかりました。

 

−1年間、どのぐらいのペースで勉強しましたか。


私は心配性な方なので、人一倍努力しなければ結果が出せないと思っていました。そこでまず、だらだらした生活を変えるためにテレビの電源を抜いて見ないことにしました。春から12月までは講義の復習に1日3〜4時間ぐらい。年が明けて直前期の3、4月は1日8〜9時間やっていました。

 

−休日はつくらなかったのですか?


丸1日休むのは周りの受験生において行かれるようで怖かったので、週に1回、半日ぐらい休むようにしました。

 

−ストレスがたまったり、いやになることはありませんでしたか?


おそらく一人きりで勉強していたら続かなかったと思います。塾で知り合った友人たちと講義が終わってから雑談したり、愚痴をこぼすことでうまく乗り切っていました。

 

−勉強をする上でとくに心がけていたことは何ですか。


まず、講義が終わった科目を放置しないで、1カ月ぐらい毎に見直すことです。サブノートはつくらず、全ての知識を講義レジュメに集約していました。
また、20歳を超えて以前のようにがむしゃらに丸暗記できないというのが分かってきていたので、結論や結果だけを覚えるのではなく、結論を導くプロセスや論理的な流れをよく考えて理解するようにしていました。

 

―受験勉強はつい「要領良くいかに短時間で効率的に覚えるか」になりがちですが、あえてそういう方向をとらなかったのですか。


私も最初のうちはとにかく暗記だろうと思っていたのですが、限界が見えてきたのです。秋口ぐらいに勉強したことを全然覚えていないことに気づき、このままやっていたのではだめだと思って、時間がかかっても論理的に考えながら問題を解くようにしました。

 

−「考える」ことを重視していたようですが、何かきっかけはあったのですか。


五十嵐先生の「考えるための技術」という論文向け講座を受講して、つまるところ、きちんと筋道を立てて自分の頭で考えることが何をするにも基本だということを悟ったからです。この講座で学んだことは、論文だけでなく、面接でも、それ以外のふだんの勉強でも全ての土台となりました。都庁の論文では予想していなかった問題が出たのですが、思考停止しないようにとにかく自分の頭で考えたので、何とか書けました。

 

−国Tの難問を解く際にも、やはり「考える」姿勢が生きたのですか。


そう思います。自分は国T向けには特別な対策をしなかったのですが、都庁レベルの基礎知識を塾のテキストでしっかり押さえておけば、ひねりのきいた問題でも、自分の頭で応用して考えれば解けます。2次の専門論文も、事例を読みながら何が問題となるのかをよく考え、論点を導き出すことを心がけました。国Tの高度な問題を解くには暗記した知識の吐き出しでは無理で、その場で考えるしかないと思います。

 

−自分の頭を使って考えるという蓄積が成果につながったのですね。それ以外に普段の勉強で気をつけていたことはありますか?


「分からないこと」をそのままにしないことです。分からなかったらその場で聞く。先生だけでなく友人にも、恥ずかしがらずに近くの聞ける人に聞く。塾生にはいろんな学部の人がいますから、お互いに得意な科目を教え合ったりしていました。

 

−面接はどうだったでしょうか?


面接官の前で話すのがこんなに難しいとは思っていませんでした。面接は試験の中でやはり一番辛く、大変でした。仲の良い3人で面接特訓講座を受けたのですが、自分の話しているところをビデオに撮られて見せられ、いかに話せないかを痛感しました。3人ともできないことを思い知らされて、危機感を共有し、必死になって準備しました。

 

−具体的にはどうしたのですか。


3人で毎日ラウンジに集まり、自己分析などの内容をチェックしあいました。このときこそ友達なしでは絶対できなかったと思います。そのうえで模擬面接を何回も受けました。都庁だけで6回はやりました。その結果、3人とも都庁に合格しました。

 

−喜治塾はTさんの大学からは遠いのですが、なぜわざわざ選んだのですか。


まず大学で大教室の講義があんまり頭に入らなかったので、高校の授業のような少人数制にひかれました。少人数制を売りにしている予備校は2つ3つあたったのですが、喜治塾は受かるためのテクニックだけを教えているのではなく、「受かった後にどんな公務員になるのか」まで考えている唯一の塾だと感じました。ガイダンスで塾長が「志を持った塾生を合格させて、日本を変える、良くするのが最終目標」と言うのを聞いて、大学からは一番遠かったのですが、ここで勉強しようと決めました。

 

−喜治塾の講義はどうでしたか?


五十嵐先生がいろんな科目を担当しているので、最初は「大丈夫だろうか」と不安になりました。ひとつの分野を専門にしている学者の方が知識は深いだろうと思ったからです。しかし、公務員試験に受かるために必要なのは、ひとつの科目だけではなくいろんな科目を横断的に見渡せる視野の広さだと思います。そのほうがダイナミックで分かりやすいし、効率も良く、科目間のつながりが見えて頭に入りやすかったです。とくに世界史の知識がいろんな科目を結びつけてくれるのには目から鱗が落ちる思いでした。
また、塾長の行政法の授業は、公務員だったころのエピソードがふんだんに盛り込まれていて、公務員の世界が身近に感じられ、モチベーションを高めるのにとても有意義でした。私は公務員になりたいというそれほど明確な動機がなかったのですが、塾長の話を聞くにつけ、やはり自分に合っていて面白いのは公務員だろうと確信するようになりました。

 

−最後に、これから勉強を始める後輩へのアドバイスをお願いします。


自分が「できる」とは思わない方がよいです。私の周りには努力もしていないのに「本番になればできる」と自信だけある人がけっこういますが、不思議でなりません。私は心配性で、いつも不安で、「自分はやらなきゃ絶対できない」と思っていました。適度な不安をモチベーションにして、最大限努力する心構えが大切だと思います。
もちろん、自分がつぶれてしまいそうな不安については、友達や先生に相談して解消する必要があります。その意味でも、受験生仲間は絶対につくった方が良いです。自分ももし1人で講義を受けて帰るだけだったら、おそらく続かなかっただろうと思います。講義が終わってから帰るまでに、友人と10分ぐらい雑談するだけで全然違います。不安を相談できる友人や先生が近くにいる環境があったからこそ何とかやれたのだと思います。
人と話す時間を惜しんで勉強だけするというのでは、精神的に持たないと思います。せっかく喜治塾に通うのであれば、お互い支え合って頑張って欲しいです。

 

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